ASUS PH-GTX1650-O4G実機レビュー

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先日都合でNVIDIA GTX1650搭載のグラボを購入したので軽くレビューしておきます。

購入したのはこちらの製品です。

GTX1650-外箱

ASUSのPH-GTX1650-O4Gと言うグラフィックスボードです。発売から半年以上経過しているので今更感はありますけどね。

4K+FHDのマルチモニタにしたら問題が発生したので…

まずはグラボを増設するに至った経緯からお話します。

グラボを増設する理由

なぜグラボの増設が必要になったかと言うと、先日4Kモニターを購入して4K+FHDのマルチモニター環境にしたところ

  • Youtubeなど動画再生時にカクつく
  • 全体的に動作がもっさりする

などの問題が発生しました。特にマウスポインタの動きは仕事に支障が出るレベルで挙動がおかしくなってしまいました。

で、これを改善しようとしたわけです。

グラボ増設前のスペック

GTX1650装着前のこのPCのスペックは

CPU Core™ i5-8500
グラボ なし
メモリ 8GB

です。

解決策案

上記環境で動画のカクつきやもっさり感がが起こる原因は、グラボを積んでいないのでグラフィックスはCPUに搭載されているインテル® UHD グラフィックス 630を使用しているからではないかと考えました。

表示性能だけなら問題ないのでしょうが、グラフィックス用のメモリがメインメモリと兼用になっているため恐らくメモリ不足が発生しているのではという予想です。

4Kモニタを購入する前はFHD2枚構成だったので問題ありませんでしたが、4K+FHDだと単純にFHD5枚分相当ですからかなりメモリを持ってかれてるんじゃないかなってことですね。

解決策としては

  • そこそこの性能のグラボを載せる
  • メインメモリの増設(8GB→16GB)

の2つが考えられます。

費用面ではメインメモリ増設のほうが安く付きそうですが、このPCはあと数年は使う予定なので性能アップも含めてグラボを増設することにしました。

GTX1650にした理由

グラボを増設することに決めましたが、どのクラスのグラボにするかを決めなければなりません。

5千円程度のグラボでは…

グラフィックスボードは5千円程度からありますがこのクラスのグラボだとCPUに乗っているUDH630より性能が劣る可能性があります。

グラフィックスメモリは増えるので当初の4K+FHDが快適にはなる可能性はありますが、増設するのに性能下がるのはどうなの?と考えこのクラスは除外しました。

GTX1650を選んだわけ

エントリークラスは除外するとしてもゲームもしないのにRTX2080やGTX1080を購入しても明らかオーバースペックですし、そもそも高すぎます。

そこで予算の2万円を先に決めて

  • 補助電源不要
  • メモリ4GB

と言う条件でグラボを探してみました。

補助電源不要の理由はケースや電源的には余裕はありますが、補助電源が必要なクラスのグラボはオーバースペックだし電気も食うのでこの辺りが妥当くらいの理由です。

この条件だとGeforce系だとGTX1050tiやGTX1650、AMDだとRX570あたりの製品があがってきます。

AMDはCPU、GPU共に高性能なんですがソフトが最適化されていないと威力を完全に発揮できないとか、やたら熱くなると言う昔の印象から避けることにしました(昔の印象で語っても悪いので少し調べてみたら今もその傾向があるようですね)。

自作PCに凝っていた頃の私だったらRX570を選んでいたところですが、今はトラブルが少ないほうがありがたいので無難にGeforce系から選ぶことにしました。

ここまで決まればあとは楽でGTX1650が当初思っていたよりも値段が下がっていて、コスパもいいしでこれに決定しました。

当初の目的ならGTX1050tiでもいいんですけどね。

ASUS製品を選んだ理由

GTX1650を搭載したグラボは各社から出ていて、MSI、玄人志向、GIGABYTE、ASUSなど選び放題です。

その中からASUSを選んだ理由は単純で

  • マザーボードがASUSだった
  • 4社の中で最も安かった

これだけです。

超高スペックグラボならともかくこの程度のグラボで相性問題はあまり発生しませんが、同じASUS性ならより安心ていう程度ですね。しかも一番安かったですしね。

またASUSにはGTX1650搭載モデルが複数あってデュアルファン仕様のTUF-GTX1650-O4G-GAMINGと言う製品もありますが、高負荷のゲームをやる予定もないのでシングルファンの方にしました。

グラボはファンがまずいかれる印象があるので部品点数は少ないほうがいいですしね。

ちなみにPH-GTX1650-O4Gの箱にDUALの文字がありますが、これはファンが2つという意味ではなくてファンのボールベアリングがデュアルという意味です。

PH-GTX1650-O4Gを装着

パソコン工房、ドスパラ、Amazonなど通販でPH-GTX1650-O4Gを扱っているショップ間で比較ししたところパソコン工房が一番安かったのでポチると2日くらいで届きました。

PH-GTX1650-O4Gの外観

PH-GTX1650-O4Gの大きさはこんなもんですね。

これくらいの全長ならほとんどのケースに入るのではないでしょうか。

ただ、ロープロファイルに対応はしてないのでそのへんは購入前に調べておく必要がありますね。

重さはあまり重要ではありませんが308.0グラムでした。

装着

装着は簡単でマザボに刺すだけです。

短いグラボなので配線がじゃまになるとか引っかかるとかはありませんでした。

静電気に注意とか電源を落としてから作業するなどの作業の注意点は自作をやっている方やグラボをどうこうしたいって方には当たり前でしょうから省略します。

ディスプレイポート数は貧弱

PH-GTX1650-O4Gのディスプレイポートは

  • DVI
  • PD
  • HDMI

各1つづつしかありません。

最近のモニターはDVI端子がなかったりする製品もあるので、DVI2つ、PD2つあると便利なんですが、PH-GTX1650-O4Gは各1つなのでマルチディスプレイを考えている方は気をつけください。

あとは楽々

装着が済んだらあとは配線し直してPCの電源をONにするだけです。

Windows10ではネットから勝手にドライバなどを探してきてくれて自動でやってくれるので楽なもんです。

私見ですがグラボやマザボに付属しているドライバ類が入ったCDを使うのはトラブルのもとなので、Windows10に任せるのが良いと思います。

ベンチマークテストなど

グラボ新調ということで私はゲームはしませんが一応ベンチマークテストをしてみました。

FFXV

グラボ性能をテストするならFFXVだろうということでFFXVでテストしてみました。

まずはFHD(1920×1080)の標準品質

スコアは5091で評価はかやや快適でした。

作動中もカクつきなども特になくこれなら普通にプレイできそうでした。

他のグラボと比較しても性能通りの結果がでています。

PH-GTX1650-O4Gはオーバークロックモデルで普通のGTX1650よりもスコアが若干良いのも確認できました。

続いて、FHD(1920×1080)の高品質

高品質ではスコアはだいぶ下がって3677、評価は普通でした。

普通と言ってもベンチ作動中カクつきとかはあまりなく普通にプレイは可能と思われます。

続いて、4K(3840×2160)標準品質でもテストしてみました。4Kでこのゲームをする人はいなさそうですけど一応。

スコアは1764、評価は動作困難でした。

ベンチ動作中も明らかに全体的になめらかでないしカクカクでしたし、プレイは困難だと思われます。

ファンも静か

上記のベンチマーク作動中でも特にファンが爆音を発することもなく静かなものでした。

現在使用中のPCを購入する時グラボなしのモデルを購入したのもファンが増えてうるさくなるのが嫌だったからなんですが、装着前後で騒音が増えたと感じることもなく良かったです。

私は机の下にPCを置いているので距離は少し離れていますが、それを差し引いても静かですね。

FHD + 4K環境でも快適

当初の目的のFHD + 4Kのマルチディスプレイ環境を快適化するというのは、十分改善されました。

マウスカーソルのもっさり感もなくなりましたし、Youtubeでの動画再生でのカクつきもなくなり非常に快適です。

GTX1650まとめ

GTX1650はゲームをあまりしない、高品質にこだわらない方くらいの用途にはおすすめできます。

エントリークラスのゲーミングPCや動画編集を考えているなら現行3万円前後で販売されているGTX1660ti等より上を目指すのでしょうが、私のような用途であれば十分過ぎる性能です。

私がPH-GTX1650-O4Gを購入したのは2019年の12月で当時は税込み1万5千円程度でしたが、2020年2月に入る頃からPCパーツの値上がりが続いてこれを書いている時点で2万円弱するようです。

ももとグラボは価格の乱高下が激しい製品ですが、今回の値上がりは新型コロナウィルスの影響とか言われていますね。

どうなんでしょう?

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