2019年9月24日(現地時間)に今年3回目になるコアアルゴリズムアップデートが実施されました(日本では9月25日の午後くらいから影響が出始めたようです)。
Later today, we are releasing a broad core algorithm update, as we do several times per year. It is called the September 2019 Core Update. Our guidance about such updates remains as we’ve covered before. Please see this blog for more about that: https://t.co/e5ZQUAlt0G
— Google SearchLiaison (@searchliaison) September 24, 2019
私が運営しているサイトも今回のアップデートの影響を受けたようなので、様子をメモしておきます。まだガタガタ変動が続いている気配もあるので早すぎる気もしないでもないですが、現状ということでまとめてみます。
2019年3回目のGoogleコアアップデート
Googleは今年3月と6月にコアアップデートを行っています。細々としたアップデートは随時行われていますが前後に告知があった大規模アップデートとしては3回目ということですね。
前の2回はほぼ影響を受けていない
私は当ブログを含めて10サイトくらい運営していますが、どのサイトも3月、6月のアップデートの影響はほぼありませんでした。
「ありません」と言うよりは気づかないくらい影響は軽微なものとだったということなんでしょうね。
Twitterを見ていると圏外に飛ばされたなど深刻な影響を受けたサイトもあったようですね。特に3月のアップデートでは「アフィリサイト終わった」など阿鼻叫喚でしたよね。
しかも、「圏外に飛ばされた」、「(検索)順位が下がった」などの声は多く聞こえましたが、「順位が上がった」などの声は少なかったですね。
下がるサイトがあれば上がるサイトも必ずあるわけで阿鼻叫喚ばかりなのはいつもながら不思議ですよね。
1サイトだけ影響を受けた
で、今回のアップデートなわけですが私が運営しているサイトのいくつかが影響を受けたようです。
最も影響を受けたサイトのサーチコンソールのグラフの形だけお見せすると
こんな感じで表示回数(薄い青)、クリック回数(濃い青)共にどこでアップデートが行われたか一目瞭然でわかるくらい影響を受けています。
良く言って半減です。
このサイトは2018年3月のアップデートの影響をモロに受けページのほとんどが圏外に飛ばされると言うひどい仕打ちを受け、半年以上干された後の同年11月ころから徐々に浮上して先月は過去最高PVを叩き出すまでに回復していたサイトです。
2018年3月の様子はこちら

せっかく回復したのにかなり後退してしまい非常に残念です。
ちなみにどれくらいひどかったか今度はアナリティクスのグラフの形だけお見せすると
こんな感じです。
ひどいでしょ 笑
他の2、3サイトも言われてみれば程度に影響を受けたようですが、わずかに上がったり下がったりで影響なのか誤差なのかわからないくらいの影響でした。
ちなみに当ブログはPVが少ないのもありますが影響はなかったようです。
その他の気がついたこと
その他アップデート後に起こった変化は
- 今までほとんど流入がなかったページにわずかだが流入がある
- リアルタイムのサマリーを見ていると波がある
などです。
流入がわずかながら増えたページはは何らかのワードで順位が上がったのではないかと推測しています。偶然というのも考えられますけどね。
サマリーの波というのはある時刻を境に突如流入が増えたり、逆に30分くらい全く流入がなくなったりを繰り返しているのが観測されていることです。これは恐らくまだアップデート後の順位変動が続いているからではないかと推測しています。
PVは大きく影響を受けたが順位下落は軽微
以下大きく影響を受けたサイトに絞って話を進めます。
予兆
予兆なんて見出しをつけましたが、ようするにコアアップデートが展開される前に起こっていた現象についてです。
9月の22日~23日にかけて当該ブログのPVはそれまでの平均を上回るくらいありましたが、アフィリエイトリンクのクリック率が下がりクリック数も平均を下回っていました。
いつもより記事が読まれていたのにクリック数は減ってしまったわけですね。
その時はなんか嫌な予感がするなとは思いましたが、その後コアアップデートに被弾するとは夢にも思いませんでした。
そうは言っても、コアアップデートが展開される前に影響が出るわけもなく予兆でもなんでもなくただの偶然なんでしょうけどね。
検索順位への影響
さて、本題です。
特に流入が多い検索ワード3つへの影響を見てみます。
今年に入るくらいからずっと1位をキープしていた検索ワード(ここではAとします)は1位から2位に下落しました。
安定はしていないものの4~6位程度でウロウロしていた検索ワード(ここではBとします)は2ページ目に下げられてしまいました。
1ページ目にはいたものの結構変動していた検索ワード(ここではCとします)は3~4ページ目に表示されたり全く出てこなかったりになってしまいました。
検索順位が少し下がっただけなのにPVは半減
検索ワードCはともかくとしてA、B共に検索順位それほど下がってはいないのに、検索流入は大きく減少してしまいました。
AもBも2017年ころに今回のアップデート後くらいの順位(現在の順位)にいたことがあったんですが、その時よりも大きく流入が減少しています。
これはなかなか謎な現象でこの程度の順位下落なのにサーチコンソールの表示回数までかなり少なくなっています。1ページ目に表示されているのなら表示回数は大きく変化しないはずですよね。
サーチコンソールで見ることができる複合ワード(例えば「A おすすめ」など)の順位も大きくは下がっていないので、謎は深まるばかりです。
流入減少の理由を推測
サーチコンソールの表示回数までも大きく影響を受けていることから考えられるのは
- アップデートと時を同じくして検索ユーザーがAやBのワードで検索しなくなった
- サーチコンソールに出てこない複合ワードの順位が大きく下落もしくは圏外に飛ばされた
などですが、突如検索されなくなるというのは考えにくいので複合ワードの何かしらが影響を受けていると私は考えています。
検索ワード全てを知ることができなくなってからかなり経過しますが、このようなことになった場合原因がはっきりしなくなってしまうのが不便ですよね。
アップデート後の検索結果の観察
ここから先は現状どのようなサイトが上位にいるかなど私が気づいたことのメモです。多分に愚痴が含まれているのでご注意ください。
相変わらず中古ドメインが強い
中古ドメインを使用していると思われるサイトは中身がほぼないようなページでも上位にいるというのは相変わらずですね。
この傾向は2017年3月のアップデート以降特に顕著になりましたが、今回のアップデートでもそのままのようです。
ドメインの持ち主が変わりサイトの中身も全く変わっているのに過去の評価継承できてしまうのは問題ですよね。
サイトの中身が変わっているのをGoogleが検知できないわけがないのに、いつまでこれを続けるのでしょうか?
ドメインエイジや被リンク数などで評価せずご自慢のAIで文章を読み正当に評価してほしいものです。
コピーコンテンツに甘い
以前こちらの記事

の冒頭で扱いましたが、相変わらずコピーコンテツやリーチサイトなどをGoogleは高く評価し続けていますね。
例えばアダルト動画のタイトルや型番で検索すると違法にアップロードされている動画を公開しているサイトが2~3位にいます。またそれらの違法動画サイトへのリーチサイトも上位にいるのも相変わらずです。
また他のサイトのページをリライトしただけと思われるサイトのページが本家サイトより上位にいることもザラです。
実際私も被害を受けていて、記事の構成や使われている単語などが酷似しているサイトが私のサイトより上位にいたりします。そのサイトは「あれ?この記事別のサイトで読んだぞ」なんて記事(端々の言葉遣いは違うが内容はほぼ同じ記事)ばかりでできていたりして、私以外のサイトも被害を受けている気がします。
完全にコピペでもしていればオリジナルを主張できるのかもしれませんが、複数のサイトから要点をつまんでリライトされていたりすると現状手も足も出ないのは困りものです。
それこそAIの出番のような気がしますがGoogleさんなんとかなりませんかね?
オリジナルを重んじるとかコピーはいかんとかGoogleさんは散々言っているんだから、しっかりとしてほしいもんですね。
正しさを判断しないのは良いとしても詐欺サイトはまずくない?
Googleの検索エンジンは「情報が正しいかを判断していない」というのはよく聞きますが、訪問者が被害を受けてしまう可能性のあるサイトを上位に表示するのは問題だと思います。
無闇にGoogleが「これが正しい!」と判断を下すのはそれはそれで問題がありますが、詐欺サイトへ誘導しているサイトを検索結果(しかも上位に)表示してしまうのは詐欺に加担しているも同じです。
これらも今回のアップデートで改められることなく危険なサイトへのリンクが有るサイトも相変わらず上位にいたりしますね。
「正しさを判断しない」についてはweb担さんのこちら記事に詳しく解説されています。

Googleさん広告多すぎ
これはアップデートと無関係ですが、最近のGoogleさんは広告出し過ぎじゃないでしょうか?
特にモバイルの広告が多く1位のサイトが表示される前に4つも広告が入っていたりします。更にひどいときには広告の下にアプリの広告が入っていたりします。
4つも広告があっては、iPhoneなど縦に長いスマホでも画面2つ分以上スワイプしないと1位のサイトが表示されなかったりすることもあります。
クリック率もサイト判断基準の一つのはずですが、広告があればあるだけクリック率が下がるのは当たり前で「クリック率をあげよう!」とか言われてもねぇ…
よくGoogleさんは「メインコンテンツを広告で押し下げてはいけない」とか「利用者の利便性を上げろ」などと言っていますが、ご自分でこれに反するようなことをしていませんか?
September 2019 Core Updateの対策をどうするか
流入が減ってしまうと当然のことながら収入も減ってしまうので何らかの手を打たないといけませんが、それにはまだ時期尚早でしょう。
よく言われていることですが、何もしないことが最良の対策である可能性もありますし、評価が安定して何事もなかったかのように回復する可能性もありえますからね。
それに、Googleさんも言っているように最終的には「素晴らしいコンテンツを作り続ける」しかないですしね。
コメント
こんにちは。サクラタップス音楽部というブログを運営しているものです。
2020年12月4日のコアアップデートに被弾し、意気消沈している中、この記事は非常に参考になりました。
こちらの記事とほぼ同じような現象が起こっていて、現在4~5割減といったところです。(特に”PVは大きく影響を受けたが順位下落は軽微”で触れているところ)
現在は内部リンクの修正やタイトル、フォーカスキーワードの整理、記事のリライトをしようとは思っていますが、新規記事も書きたいのでそのバランスをどうしたものかと考え中です。
その後の対策は何かされたりとかしましたか?
また現状はサイトPVは復活、安定されていますか?
コメントありがとうございます。
今回のアップデートでも広範囲に影響があったようですね。今回は「ドメインパワーの影響力減退」で企業サイトや中古ドメインを利用したサイトが若干下がったなどと言われていますね。
ご質問のお答えは
この記事を書いた後の対策として、品質が低いと自分でも感じる記事をとりあえずnoindexにして後にリライトして再公開しました。この処置はサイト全体の品質を上げる目的で行ったものです。
その結果かどうかはわかりませんが徐々にPVが回復していき、2020年5月のアップデートでかなり回復、今回12月のアップデートでほぼもとに戻りました。
ご返信が遅くなってすみません。ご回答ありがとうございました。
参考にさせていただきます。