私は現在OCNモバイルONEとmineo(マイネオ)の2社のMVNOと契約しています。
OCNはデータ通信専用SIMでこちらは古いスマホに入れて使っています。mineoは通話もできるSIM(docomo回線を利用するDプラン)でこちらは持ち歩いているスマホに入れて常時使っています。
今月はデータ通信容量が両MVNO共かなり余りそうなので、データ通信量を大きく消費するスピードテストアプリで無駄遣いすることにしました。
回線速度比較の条件
計測は2017年11月27日(月曜日)に行いました。公平に比較するために昼、夕方、夜にそれぞれ2回ずつ測定しました。
条件を揃えるために測定には同一のP10 Liteを使用し、スピードテストアプリはSpeedtest.netを使用しました。
P10 Liteが一台しかないため同一時刻の測定ではなく、SIM交換に要する数分程度測定時刻がずれています。
昼12時台の回線速度を測定
MVNO利用者にとって昼の12時~午後1時は魔の時間帯です。
MVNO各社の口コミなどを見ても「お昼の時間帯が遅い」、「昼間がダメ」などの口コミが多く、「12時台でも快適」なんていう口コミはついぞ見たことがありません。
昼時に速度が遅くなる原因は昼休み中の会社員や学生が一斉にネットを利用し始めるためです。三大キャリア(docomo、au、SoftBnk)では昼時に速度の落ち込みはあまりないので、MVNOと三大キャリアの違いは昼時の快適さにあるといえます。
OCN バイルONEとmineoは果たしてどれくらい速度が出たるのでしょうか?
OCNモバイルONEの昼12時台の回線速度を測定
1回目の測定
2回目の測定
以上の結果が出ました。
OCNモバイルONEは3年も使っていて昼時でも遅いと感じたことはなかったのですが、実際に速度計測してみると意外と速度が出ていないですね。
mineoの昼12時台の回線速度を測定
1回目の測定
2回目の測定
mineoも昼時に遅いと感じたことはなかったのですが、やはり実際に速度を計測してみると速度は出ていませんね。
昼12時台の回線速度を比較
ダウンロード
OCN | mineo | |
1回目 | 0.75Mbps | 1.41Mbps |
2回目 | 1.11Mbps | 1.07Mbps |
平均 | 0.93Mbps | 1.24Mbps |
アップロード
OCN | mineo | |
1回目 | 2.74Mbps | 4.45Mbps |
2回目 | 3.78Mbps | 3.58Mbps |
平均 | 3.26Mbps | 4.02Mpbs |
となりました。
ダウンロード・アップロードともmineoが速いですが、大した違いはありませんね。
このくらいの速度が出ていればHD動画は少しカクつきますがYou tubeの普通画質の動画であれば問題なく視聴できるレベルです。
昼休みにYou tubeを見る方もそれほど多くないと思いますが参考までに。
夕方4時台の回線速度を測定
この時間帯は学生さんが放課後になるくらいで他には回線速度に影響がありそうな要因はありませんが、一応計測してみました。
OCNモバイルONEの夕方4時台の回線速度を測定
1回目の測定
2回目の測定
以上の結果が出ました。
昼時に比べてかなり速度が出ていますね。スマホ用途であればこれくらいの速度がでていれば十分でしょう。
mineoの夕方4時台の回線速度を測定
1回目の測定
2回目の測定
以上の結果が出ました。
mineoも昼時に比べてかなり速度が出ていますね。OCN モバイルONEに比べると遅いですがダウンロードで10Mbps以上でているのでこちらも十分ですね。
夕方4時台の回線速度を比較
ダウンロード
OCN | mineo | |
1回目 | 15.70Mbps | 10.58Mbps |
2回目 | 13.36Mbps | 12.43Mbps |
平均 | 14.53Mbps | 11.51Mbps |
アップロード
OCN | mineo | |
1回目 | 7.54Mbps | 4.79Mbps |
2回目 | 7.06Mbps | 5.88Mbps |
平均 | 7.30Mbps | 5.34Mpbs |
となりました。
ダウンロード、アップロードともOCNの方が速く昼時とは逆の結果になりました。
昼時と違ってダウンロードでもアップロードでもかなりの差になっていますね。しかし体感的に違いを感じるかというとそうでもなく、スマホであればこれくらい(10Mbps以上)でていれば快適に使えますね。
夜9時台の回線速度を測定
この時間帯は社会人の人も終業して家でスマホをいじっている人が多く回線が込み合い遅くなりそうですが、重めのサイトの閲覧やアプリの更新などはwifiでスマホを使う人が多いので全体への速度の影響はあまりありません。
OCNモバイルONEの夜9時台の回線速度を測定
1回目の測定
2回目の測定
以上の結果が出ました。
夕方に比べて遅くはなってはいますが、昼時よりは全然ましですね。
mineoの夜9時台の回線速度を測定
1回目の測定
2回目の測定
以上の結果が出ました。
昼時は言うに及ばず夕方と比べてもかなり速度がでていますね。
夜9時台の回線速度を比較
ダウンロード
OCN | mineo | |
1回目 | 6.68Mbps | 21.39Mbps |
2回目 | 5.47Mbps | 21.92Mbps |
平均 | 6.08Mbps | 21.66Mbps |
アップロード
OCN | mineo | |
1回目 | 2.70Mbps | 5.75Mbps |
2回目 | 10.90Mbps | 11.44Mbps |
平均 | 6.80Mbps | 8.60Mpbs |
となりました。
ダウンロード、アップロードどちらもmineoの方が速く夕方の結果とまた逆転しました。
しかもダウンロード速度がmineoがOCNの3倍以上の速度がでており見過ごせない結果となっています。
しかし、体感ではOCNでも詰まるとか動画がカクつくとか言うこともなく数値ほどの違いは感じられません。利用するにはどちらも十分という感じです。
朝7時台の回線速度を測定
朝は忙しくて測っている時間がなかったので当初は載せていませんでしたが、後日計測することができたので朝7時に測った結果を載せておきますね。
※2017年11月30日(木曜日)の朝に計測しました
OCNモバイルONEの朝7時台の回線速度を測定
1回目の測定
2回目の測定
以上の結果がでました。
mineoの朝7時台の回線速度を測定
1回目の測定
2回目の測定
以上の結果が出ました。
朝7時台の回線速度を比較
ダウンロード
OCN | mineo | |
1回目 | 12.27Mbps | 16.61Mbps |
2回目 | 12.33Mbps | 15.90Mbps |
平均 | 12.30Mbps | 16.26Mbps |
アップロード
OCN | mineo | |
1回目 | 8.78Mbps | 3.77Mbps |
2回目 | 5.74Mbps | 3.53Mbps |
平均 | 7.26Mbps | 3.65Mpbs |
となりました。
ダウンロードはmineoの方が速く、アップロードはOCNの方が速いという結果になりました。
両社ともダウンロード速度が10Mbps以上出ているので実用上問題なく利用できますね。
OCNモバイルONEとmineoどちらが良いのか?
速度面では上記の結果で全体的に見るとmineoの方が勝っていますが、その他の面ではどうなのでしょうか?
高速モードと低速モードの切り替え
高速と低速を切り替えて使えるかどうかは私がMVNOを選ぶ際に重視している点です。
なぜなら低速モード(200kbps)はデータ容量を消費せずに利用できるからです。
200kbpsではかなり遅いと感じるかもしれませんが、実際にはメールの送受信、skypeやLINEのテキストチャットやskypeの音声通話くらいなら十分使用可能です。
また常時低速モードにしておくことでスマホを操作していない時に勝手にスマホが通信をしても容量を消費しないで済みます!
このスマホが裏で勝手に通信するデータ量って意外と多いんですよね。3大キャリアでは切り替えができないので3大キャリアから移行してきた方は同じ容量でも上手に切り替えて使えばMVNOの方が多く利用できると感じると思いますよ。
モード切替は私が重視している点でもあるので、もちろん両社とも対応しています。
それぞれ専用アプリかwebサイトからログインして切り替えることができます。アプリを利用するとウィジェットでワンタッチで切り替えられるようになりますよ。
auのスマホは使える?
私はdocomoの端末とSIMフリー端末しか持っていないのでauの端末が使えるかどうかは関係ありませんが、auからMVNOへ移行を考えている方にとっては端末を買い換える必要があるかどうかは結構重要ではないでしょうか?
OCNモバイルONEはdocomo回線を借り受けているため基本的にau端末を利用することができません。基本的というのはSIMロックを解除できる端末であればSIMロック解除後利用できる場合があります。
詳しくは公式サイトの動作確認済み端末一覧をご覧ください
OCN モバイル ONE
mineoはdocomo回線、au回線どちらも借り受けているためauの端末でも利用することができます。
※申込時にau対応SIM(Aプラン)を選ぶ必要があります
しかもmineoはVoLTE対応SIMもあるので高品質な音声通話が可能です。
現在auを利用している方にはmineoが面倒がないのでおすすめですね。
それでもあまりにも古いスマホだと正式に動作確認がとれていない場合もあるので心配な方は公式サイトで動作確認済み端末一覧で確認しましょう
OCNモバイルONEとmineoの料金比較
まずは月額基本料金の比較です。
どちらも音声対応SIM、SMS対応SIM、データ通信専用SIMが用意されていて
音声対応SIMの料金(税抜き)
データ容量 | OCN | mineo |
500MB | ─ | 1,400円 |
3GB | 1,800円 | 1,600円 |
6GB | 2,150円 | 2,280円 |
10GB | 3,000円 | 3,220円 |
20GB | 4,850円 | 4,680円 |
30GB | 6,750円 | 6,600円 |
※mineoの料金はdocomo回線を利用するDプランの料金で、au回線を利用するAプランはそれぞれ90円安くなります。
データ通信専用SIM(税抜き)
データ容量 | OCN | mineo |
500MB | ─ | 700円 |
3GB | 1,100円 | 900円 |
6GB | 1,450円 | 1,580円 |
10GB | 2,300円 | 2,520円 |
20GB | 4,150円 | 3,980円 |
30GB | 6,050円 | 5,900円 |
となっています。
ショートメッセージサービスが利用できるSMS対応SIMは両社とも各データ容量プランに120円プラスされた料金となっています。
※mineoのAプランは追加料金無し
料金面でもあまり差がありませんね。利用する人が多いと思われる3GBプランと6GBプランで、3GBプランはmineoが安く、6GBプランはOCNが安く、まさに絶妙ですよね。
データ容量を使い切ってしまったら
両社ともデータ容量を追加で購入することができます。
OCN モバイル ONEは500MBずつ容量追加ができて料金は500MBで500円(税抜き)です。
mineoは100MBずつ容量追加ができて料金は100MBで150円(税抜き)です。
追加容量料金は1MBあたりではOCNが安いですが、mineoのは必要な分だけきめ細かく追加することができますね。
また両社ともデータ容量を使い切ってしまってもネットに繋がらなくなるわけではなく、200kbpsでデータ通信ができます。
データ容量が余ってしまったら
私のようにデータ容量を使い切らなかった場合両社ともデータ容量を翌月へ繰り越すことができます。
繰り越せるのは前月分までで使わなければどんどん累積していくわけではないので、毎月余らせてしまう方はデータ容量が少ないプランに変更した方が良いかもしれませんね←余らせることが多い私が言うのも何ですが…
また両社ともひとつのIDで複数のSIMを持つことができそれぞれのSIMのデータ容量を分け合うことができるので、家族間でデータ容量を融通しあうこともできますよ。
通話料金比較
国内音声通話はどちらも20円(税抜き)/30秒となっています。
また通話アプリを利用した通話では
OCNでんわアプリ:国内通話料10円(税抜き)/30秒
mineoでんわアプリ:国内通話料10円(免税)/30秒
となっていて同じですね。
オプション料金比較
両社ともオプションを付けることで更にスマートフォンを便利に利用できるようになります。
OCN | mineo | |
留守番電話 | 300円 | 290円 |
割込通話(キャッチホン) | 200円 | 200円 |
10分かけ放題(アプリから発信) | 850円 | 850円 |
※料金は月額料金で税抜き表記しています
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