先日Search Consoleで当ブログではない他のブログの流入クエリ(検索ワード)を見ていたら、「〇〇 おすすめ」という複合ワードでとある記事が検索結果の3位に入っていることがわかりました。
※「〇〇」は事情により伏せさせていただきます(お察しください)
祝 検索順位3位のはずが…
とある記事というのは「〇〇」をランキング形式で紹介している記事でそのブログの収益源になっているページです。
クリック率が著しく低い
収益源の記事が検索ボリュームの大きいワードで3位に入っていたら普通は喜ばしいことなんですが…、肝心のクリック率がどうも芳しくなかったんですよね。
今年Googleが発表した検索順位別クリック率では
検索順位 | クリック率 |
1位 | 21.12% |
2位 | 10.65% |
3位 | 7.57% |
4位 | 4.66% |
5位 | 3.42% |
このような結果なのですが、当該のページのクリック率は2%台でした。
せっかく上位に入っても2%台では7位とか8位のクリック率と同じくらいでかなりもったいないですよね。
なぜクリック率が低いのか?
通常クリック率が低い原因は
- 検索ワードとタイトルがかみ合っていない
- タイトルの付け方が悪く検索者の興味を惹けていない
などが考えられるわけですが、この当該記事のタイトルは『〇〇おすすめランキング 2017年版』で「〇〇 おすすめ」で検索している人ならばクリックしますよね?
少なくとも2%台ってことはないはずです。
CRTが低い原因は思わぬところにあった
他にクリック率が低い原因として考えついたのが
- 1位、2位のサイトが超強い
- 1位、2位のサイトもランキングページ
です。
それじゃと言うので敵情視察で自ら「〇〇 おすすめ」でGoogle検索をしてみたところ、予想もしなかったことが起こっていました。
それは上位のサイトが云々ではなく
当該ページの検索結果が↑のように表示されていたからでした…
これひどくないですか?
タイトルにランキングとあってスニペットに順位が出ちゃってたらそりゃクリックしてくれませんよねえ。
ネタバレもいいところです。
おまけにh2タグを拾って最下段に順位とおすすめ商品を2度にわたり表示してくれちゃってます。
ちなみに上位の2サイトはそこそこ強いサイトでしたがランキング記事ではありませんでした。
なぜGoogleはタイトルやメタディスクリプションを勝手に変えるのか?
Googleがタイトルやメタディスクリプションを無視して検索結果に表示することは私も知っていましたが、ここまで私の意図に反したことをしてきたのは初めてでした。
そもそもなぜGoogleはタイトルなどを勝手に変えるのでしょうか?
Googleは良かれと思って変えている
Googleが書き変える意図は
- 検索者の利便性の向上
- クリック率の向上
です。
つまり、このワードで検索してる人なら製作者が用意したディスクリプションよりも「俺の考えたスニペットの方がわかりやすいんじゃね?」そして「クリック率も上がるんじゃね?」というわけです。
決して意地悪しているわけではありません。
いわゆるユーザー第一主義ってやつですね。
ま、確かにランキング記事の順位を表示してしまえば検索者に要点は伝わり、わざわざ私のブログまで行かなくて済むのですからユーザー思いですよね。
しかしクリック率が下がるのでこちらとしては困ります…
Googleにタイトルやディスクリプションを変えられない方法はあるのか?
記号(!や?など)をタイトルに使わないければ変えられない(可能性が高い)とか、タイトルが長すぎるあるいは短すぎると変えられる可能性が高まるとか色々言われていますが、どれも都市伝説の域を出ません。
Googleも変更する基準を明確に示していないので、結局のところわからないんですよね。
恐らく絶対にタイトルやディスクリプションを変えられない方法はないんでしょう。
都合の悪い変更がなされてることに気付いたら、その時々で対応するしかないと思います。
ここで私の経験からも都市伝説を追加させてもらうと
日本語として破綻しているタイトルは変更されやすい
と言うのはあると思います。これはSEOに良かれと思ってキーワードを無理やり左側に寄せたり、タイトルを目立たせようとして「最新」などの単語を無理くり潜り込ませたりすると起こりがちです。
ま、わかりませんけどね。
煮詰まってタイトルをいじってると自分でもよくわからない文章になってしまって、結果タイトルを変えられるというのを昔よく経験しました。
今回行った対策
さすがにランキング順位がスニペットに出ているのはまずいのでいくつか対策をしました。
対策を行う際の注意点
せっかく上位にいるんですから少なくとも現状維持はしたいですよね。もちろん更に上がれば言うこと無いのですが…
もし対策をするなら一つ試しては様子を見てを繰り返して、どの変更がどのような結果をもたらしたのかわかるように試行錯誤を繰り返していきましょう。
いっぺんに色々やってしまうと何が原因かわからなくなりますし、大きな順位下落を招きかねません。
Googleも常にいろいろなアルゴリズムを試しているのでこちらの動きと関係なく順位の変動は起こりますが、それでも何となく因果関係がつかめてきます。
これはこれでSEOの実地練習にもなりますよね。
おすすめランキングの一覧の位置をずらした
今回私が実際にしたことです。
まずどこからこのスニペットの文章がでてきたのか見てみると、記事の最後のh2見出しの直下にあったランキングをまとめとして再掲している部分が丸ごと使われているのがわかりました。
再掲載なので多少動かしても支障ないと判断してランキングのまとめを記事の最後のh2見出しの上へ移動しました。
すると
このように(モザイクだらけでわからないかもしれませんが…)私が設定していたメタディスクリプションが検索結果にも表示されるようになりました。
幸い順位の変動もありませんでした。
マークアップを適切にした
ディスクリプションからはランキング順位のネタバレは消えましたが、まだ一番下のh2見出しへのリンクは残ったままです。
当該のブログではSearch Consoleのデーターハイライターを使って記事をマークアップしています。
恐らくこれが悪さをしているのだと思い当該記事だけマークアップをやり直しました。
すると
このように、h2見出しへのリンクも消えました。
データーハイライターは抽出されたいくつかの記事をマークアップするだけで後は自動で他の記事もマークアップしてくれる便利な機能なんですが、形態の異なる記事には適切ではないマークアップをしてしまうことがあります。
今回もこれじゃないかと思い、当該記事だけマークアップをやり直したところ案の定うまくいきました。
この変更ではなんと順位が1つあがり検索結果が2位になりました。
Googleの気まぐれかもしれませんが、順位が下がらなくて良かったです。
まだわからないことが残っている
当該記事のタイトルは記事タイトルだけがタイトルタグで囲われていて本来
記事タイトル
とだけ表示されるはずです。それが
記事タイトル–サイト名
と表示されています。
ネタバレされてたときも
サイト名は入っていませんでした。
ちなみにh1でつけられているブログ内の記事タイトルは別です。
前はこんなことなかったようなきがするんですが、ちょっと前から私のブログだけではなくこのように記事タイトルにサイト名をハイフンで繋いでいる検索結果が増えたような気がします。
これもGoogleが気を効かせて勝手にやってくれていることなんでしょうか?
当該記事に関してはどちらでも良いので放っておきますが、サイト名を出したくない場合もあるのでもうちょっと研究が必要かもしれません。
このエントリーのまとめ
ネタバレを防いだことでクリック率が向上するかどうかの結果はまだ出ていませんが、とりあえずこちらの意図したディスクリプションが表示されるようになりました。
今回はこちらが気付いたから良かったようなものの、気付かないことの方が多いですよね。
検索ワード毎に結果も変わりますし、一つ一つ確認して対策を取るわけにもいかないですよね。
Search Consoleで順位の割にクリック率が低いとか、順位は変わっていないのにクリック率が突然低下したとかおかしなことが起こっていないかたまにはチェックしないといけませんね。
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